2015/12/02

庭師とめぐる、庭めぐり〜無鄰菴・前篇〜

今回は京都の名園「無鄰菴(むりんあん)」を訪ねていきます。

無鄰菴が作られたのは明治時代。京都に存在する名園の中では比較的新しい庭園です。

その作風も文明開化の時代なだけに、今までにはなかった新しい要素を取り入れ、「近代的日本庭園のパイオニア的存在」としても知られています。

何故そう呼ばれるのか、一体どんな作風なのかを、見ごろを迎えた紅葉と一緒に紹介していきます。

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やって来ました無鄰菴。入口は京都らしい細い小路に面しているので、ちょっと見つけづらいです。

私は最初に訪れたとき、入口に気づかず同じ場所をぐるぐる回ってしまいました。京都あるあるですね。

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さあ、あの小さな扉が庭園への入口です。

足元の綺麗に石が並べられた道を「延段」と言いますが、石と石の間の目地に苔が入り込んでいる様が私は大好きです。

ですがそんなことを考えて歩いていると、扉の壁に頭をぶつけるので注意してください。

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中に入ると、こんな感じです。

紅葉はすでに落葉してしまった所もありますが、所々色づいていました。

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大木の根元に大量の「ヤブコウジ」が。もはやヤブコウジ畑です。

ヤブコウジは丈夫な性質と、日陰を好む性質があることから、庭づくりにおいて木々の根元に植える「根締め」としてよく使われています。

ですがそれにしてもこれはありすぎだろ!と1人突っ込みを入れるばかりでした・・・。

恐らく勝手に広がったものだと思われますが、それにしてもすごい繁殖力です。

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赤い実繋がりで、「ウメモドキ」の実も見ごろを迎えていました。

葉の形や枝ぶりがウメと似ていることで知られていますが、実の形や色、時期はこんなにも違います。

正直「ウメモドキ」って結構無理やりな名前ですよね・・・。

せっかくこんな可愛らしい赤い実を付けるのに「ウメモドキ」だなんて、それじゃこの子のアイデンティティはどうなるんだ!っていう話です。

・・・「アカミン」とかいいんじゃないでしょうかね。

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結構朽ちてきてはいますが、あまり見かけないタイプの竹垣を発見しました。

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割った竹を交互に編み込むようにして出来ていました。竹細工にも通じるところのあるおもしろい竹垣です。

竹の可能性をまた一つ感じるいい機会となりました。

今回はほんの少し触れた程度でしたが、次回はもっと深く無鄰菴を紹介していきますので、お楽しみにしていてください。

記事・・・飛田亮

山野草の初心者も安心のネットショップ“GardenPorter”(ガーデンポーター)は、9月11日にリニューアルオープンいたしました。

よろしくお願いいたします。

 

投稿者: GardenPorter

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