2016/02/09

春花壇の準備はできてますか?土壌改良のための3つのステップ【ガーデニング初心者必見】

 

ウメの花がちらほら咲き始めている今日この頃。

もうすぐそこまで春はやってきているはずなのですが、まだ寒さが抜けません。

町中で小さな萌芽を目にする度嬉しくなりますが、春の訪れを両手いっぱいで祝福するにはまだ少し早いようですね。

さて、こんな時期にこそやっておかなければならない庭仕事があります。

それはこれから一年を通して、お庭の中で、花壇の中で草木が元気に育ち綺麗な花々を咲かせるためにはとても大事なこと。

春に咲き誇る花々を迎え、夏冬の暑さと寒さに耐えるためにも、植物の基盤である土をより良い環境にしてあげる必要があります。

土仕事は汚れるし、体力を使うし、なによりこの時期は寒くてちょっと辛いかもしれません。

でもここでひと頑張りすることで、きっとこの一年間素晴らしいガーデニングライフを過ごせることと思います。

そしてなにより自分で耕した花壇の中で元気に育っている草花を見るたび、その感動はひとえに言い表せないものとなるでしょう。

さて、それではいよいよ土壌改良のポイントを紹介していきます。

 ①土おこし

 

「寒ざらし」、「天地返し」とも呼ばれる作業です。

草花のなくなった花壇の土を、スコップなどで深さ30cm程掘りかえします。

地中深くの土を掘りかえし日光と冬の寒さに当てることで、草花を弱らせる原因となる害虫の卵や幼虫、また目に見えない雑菌などの病害虫全般を駆除する効果があります。

地中深くに巣食っている悪い輩を日の目に当てることで浄化する。自然の力で自然を浄化するという画期的な方法です。まさに素晴らしき先人の知恵です。

お日さまに当てて殺菌するという点では布団を干すのと似ていますね。

また掘りかえすことで雪や霜によってカチコチに凝り固まった土もほぐされて、空気が土中に入り込みふかふかな感触になります。

ふかふかの土は植物の生育に非常に効果的で、根っこがすくすく伸びるので立派な株に育つのです。

体力を使うちょっと大変な作業ですが、頑張りましょう!

 ②酸度(phペーハー)を知る

 

小学校の理科の実験を思い出してください。

リトマス紙という色の変わる紙を使って、酸性とアルカリ性を調べましたよね?

あれと同じように土の中にも酸性とアルカリ性があって、酸度はそのどちらが濃いかを示す数字だと思えばいいです。

0から14の数字で表され、0に近いほど酸性が強く、14に近いほどアルカリ性が強い。7は中間なので中性です。

なぜ酸度を知る必要があるかというと、いうまでもなく土中の酸度が植物の生育に多大な影響を及ぼすからです。

育てる植物に応じた酸度に設定してあげることが元気に育てるためには重要なのです。

ではどうやって花壇の酸度を調べればいいのでしょうか。

ここで活躍するのが酸度を計る専用の道具です。

酸度を計るには大きく2つ、「酸度測定液」「酸度測定器」があります。

測定液は比較的安価ですが手間がかかり、測定器は少々値は張りますが簡単に計測することができます。

ネットショップで調べてみたところ、測定液は500円〜、測定器は3000円〜程度から売られていました。

ホームセンターでも売られていると思うので、うちの花壇はすぐ枯れてしまう・・・という方や、今年こそはガーデニングを極めたいという方はこの際購入してみてはいかがでしょうか。

 ③酸度を調整する

ではご自宅の酸度がわかったところで、どのくらいの値の酸度にどう調整すればいいのでしょうか。

先ほど育てる植物に応じた酸度に調整する必要があると言いましたが、一概にはいえませんが流通している大体の草花や野菜は、弱酸性から中性の環境を好むものが多いといわれています。

土はもともとアルカリ性の成分を多く含むのですが、日本は雨が多いため土中のアルカリ性の成分が流れ出し、酸性土壌になりがちです。

ですので酸性からアルカリ性に近づけるケースが最も多いかと思われます。

そのためには苦土石灰、消石灰、草木灰などをまいてやると、土中の酸度が中和されていきます。

ただしまきすぎるとアルカリ性が強くなってしまうので、用法用量には注意してください。

逆に酸性に近づけたい場合は、「クリーニングクロップ」と呼ばれるホウレンソウやコマツナなど、アルカリ性を好む植物を育てたり、ピートモス、鹿沼土などを混ぜてあげると酸性土壌に近づいていきます。

以上、土壌改良について簡単にまとめてみました。

この記事を参考に、今年のガーデニングをめいっぱい楽しんで頂けたら幸いです。

記事・・・飛田亮

 

投稿者: 飛田

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