関西は梅雨入りしたばかりですが、この時期すでにお庭に蔓延る雑草に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
何度抜いても抜いても生えてくる雑草・・・いい加減なんとかしたいものです。
今回は雑草の中でも特に厄介なドクダミ、スギナに焦点を当てて対策を考えてみようと思います。
①ドクダミ、スギナについて調べる
そもそもなぜドクダミ、スギナが厄介なのか考えてみましょう。
恐らくそれは何度抜いても出てくる強い生命力からだと思いますが、この2つに共通するのは地下茎によって増えるということです。
地下で茎を伸ばして増えていくので、例え地上部をすべて抜いたとしても地中で茎はしぶとく生きていて、また復活してしまうのです。
これを理解したうえで対策を考えればきっとうまくいくと思いますので、敵を知ることはとても大事なことです。
以下、私が考えた克服方法を紹介していきたいと思います。
②人力除草
無駄だとは知りつつ抜き続けるのも、一時的とはいえ雑草がなくなるわけですから効果的といえば効果的です。
この場合、なるべくおおもとの根っこまで抜くように心がけましょう。
しかし根っこを全て除去しようとするのは、スギナなんかは縦にも横にも数メートルに渡って地下茎が伸びているので、ほぼ不可能に近いです。
土ごとそっくりそのまま入れ替えてしまえば可能かもしれませんが、多大な労力を費やします。
しかもスギナは、土を耕す過程で地下茎が千切れるとまた復活する、要するに耕せば耕すほど増殖していくので、人力除草はあまり効率的な方法とはいえません。
③熱湯をかけてみる
人間と同じように、植物に対しても大ダメージを与えるアツアツの熱湯。
かければ大抵の植物を枯らすことができますが、根っこの強いスギナやドクダミはどうでしょうか。
やはり直接かかる地上部は枯らせますが、地中深くの根までは熱湯が行き届かず、完全に根絶やしにすることはできません。
しばらくすればまた生えてきてしまいますし、周りの植物に熱湯がかかってしまう恐れがある為あまり有効な手段とはいえないでしょう。
④薬剤散布
今現在、最も有効な手段とされているのが薬剤での除草です。
地上部だけではなく、根っこまで効果の及ぶ除草剤が市販されています。
よく使われているのは「ラウンドアップ」や「サンフーロン」といった薬剤です。
葉っぱに塗り込むことで、地下茎や地中深くの根にまで浸透していき、枯死させることができます。
全ての株を枯らすためには全ての葉に塗り込む必要がある為少し大変ですが、塗り忘れがあっても少なからず雑草は減少していくので、繰り返せば1〜2年のうちには完全に除草できるでしょう。
もし周りに大事な植物がなく、ご近所さんの迷惑にならないようなら噴霧器や霧吹きで吹きかければより効率的になります。
少しお金はかかりますが、確かに有効な手段かと思います。
⑤有用植物として活用する
そこかしこに生えてくる雑草を見ると、どうしても邪険にしてしまいますが、ちゃんと調べてみると実は生活に役立つ有用植物だったと知って驚くことがあります。
なにせ身近な雑草と人との付き合いは長く深いですから、昔の人たちは少しでも生活に役立てようと試行錯誤してきたのでしょう。
このドクダミとスギナも例に漏れず、私たちの体の中に取り込むことで様々な効果をもたらしてくれます。
よく知られているのはやはり「お茶」でしょう。
ドクダミ茶には体内の老廃物や毒素を排出させるデトックス効果があります。
ただし飲みすぎやお腹の弱い人はお腹を下してしまうことがあるので気を付けましょう。
スギナもお茶にして飲むことができ、血液をサラサラにしてくれるなどの効果で健康商品としての一面もあります。
ただし長期間大量に摂取するとビタミンB1不足になったり、ニコチンが微量に含まれているためアレルギーの方は気を付けてください。
以上、お庭に蔓延るドクダミとスギナの対処法をまとめてみました。
これを参考に、皆さんのお庭と考え方に合ったやり方でぜひ実践してみてください。
これから大変な雑草の季節、暑さに負けず乗り切っていきましょう!
記事・・・飛田亮