昨今、植物好きに限らずおしゃれなインテリア好きにも人気の観葉植物。
部屋の中に緑があるだけで雰囲気が和み、癒されますよね。
しかし観葉植物を飾る部屋というと、おしゃれでモダンなリビングやどちらかというと洋風な雰囲気の印象が強いのは私だけでしょうか。
まあ最近の建築事情や、そもそも流通している観葉植物のほとんどが海外原産ということを考慮すれば当たり前かもしれません。
和風の空間に合わせたいならそれこそ山野草や生け花を飾ればいいのでは?という意見も多数でしょう。
しかしそれでも、和風の空間に合う観葉植物があっても面白いと私は思うのです。
茶花や生け花など、伝統美を孕むものも当然なくてはならない存在ですが、そこから一歩新たに踏み出して観葉植物を飾ってみる。
そんな和モダン的な雰囲気を楽しむのもまた一興でしょう。
というわけで今回は、和風な雰囲気にもマッチする観葉植物を紹介していきます。
エバーフレッシュ
- 学名・・・Pithecellobium confertum
- 属名・・・マメ科ピテケロビウム属
ネムノキの仲間で、風にそよぐ軽やかな葉が涼し気な観葉植物です。
南米原産で、夜になるとオジギソウのように葉が閉じるのが特徴です。
幹を曲げて育てたものは、より和の雰囲気に合うと思います。
シュロチク
- 学名・・・Rhapis humilis
- 属名・・・ヤシ科ラピス属
竹ではなくヤシの仲間の一種です。
中国原産で葉の形と幹の繊維がシュロに似ていることと、立ち姿が竹を思わせるのが名前の由来です。
京都の旅館や料亭なんかにもよく植栽されています。
カンノンチク
- 学名・・・Rhapis excelsa
- 属名・・・ヤシ科ラピス属
シュロチクと同じく古典園芸植物として人気の高い植物です。
沖縄の観音山という寺院で発見され、竹に似ていたことから名付けられました。
シュロチクよりも葉の幅が広いです。
ディジゴセカ
- 学名・・・Dizygotheca elegantissima
- 属名・・・ウコギ科シェフレラ属
南太平洋、オーストラリアの東にあるバヌアツが主な原産国の観葉植物です。
濃緑色の細い葉にギザギザの切れ込みが入るのが特徴で、涼やかでアジアンな雰囲気があります。
アラレアという名前でも流通しています。
セラギネラ
- 学名・・・Selaginella
- 属名・・・イワヒバ科イワヒバ属
クッションモスやヒカリゴケという名で流通することもありますが、苔ではありません。
セイヨウイワヒバとも言われるように、江戸時代から古典園芸で親しまれてきたイワヒバの仲間です。
小さな鉢に植えて苔玉のように飾るのも可愛らしいですね。
ミリオンバンブー
- 学名・・・Dracaena sanderiana
- 属名・・・リュウケツジュ科ドラセナ属
バンブーとつきますが竹ではなくドラセナの仲間です。
茎が竹の様な姿をしている為に名付けられ、台湾では幸運を呼ぶ木として人気があります。
茎が曲げて育てるのが容易なため、様々な形状のものが流通しています。
リュウビンタイ
- 学名・・・Angiopteris lygodiifolia
- 属名・・・リュウビンタイ科リュウビンタイ属
日本に自生する古代からの性質を受け継ぐ大型のシダ植物です。
根茎と呼ばれるゴツゴツした塊状の茎からゼンマイの様な可愛らしい新芽を伸ばし、大きな葉を広げます。
ワイルドな魅力たっぷりの観葉植物です。
ラセンイ
- 学名・・・Juncus effusus 'Spiralis'
- 属名・・・イグサ科イグサ属
畳に使われるイグサの園芸品種です。
葉が退化した緑色の茎が、螺旋を描いて立ち上がるのが特徴です。
古くから草もの盆栽や山野草としても親しまれてきました。
トキワシノブ
- 学名・・・Humata tyermannii
- 属名・・・シノブ科キクシノブ属
台湾原産のシダの仲間で、繊細で整った葉が特徴です。
通常のシノブは落葉性ですが、トキワシノブは常緑で丈夫な性質をもっています。
ここまでくると観葉植物というよりも山野草ですが、和風の空間を演出する観葉植物としても使えます。
以上、和風の雰囲気に合う観葉植物を紹介してきました。
ぜひ和室に観葉植物を飾りたいという方や、お部屋に和のテイストを取り入れたいという方は参考にしてみてくださいね。
記事・・・飛田亮