2017/01/14

「間」の美を世界に発信する日本人アーティストたち

皆さん、遅れましたが明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

さて、今回は今年初めの土曜日ブログ(書く内容自由)ということで久しぶりに私の趣味全開の内容にしちゃいました。

その内容とは私の大好きな「間(ま)」についてです。

一年ほど前、日本文化について散々記事を書いていた頃がありましたが、

今回はこれらの内容を踏まえたうえで、日本独特の「間」の美を世界に発信しているアーティストたちを紹介していこうと思います。

完全に庭とは内容がかけ離れていますが、まあギリギリ日本文化繋がりだしたまにはこういうのもいいでしょう。(笑)

ここで挙げるアーティストたちは私が実際に出会ったり、見聞きして「間」を感じたアーティストたちです。

中には「え、これは違うんじゃないの?」という意見もあるかと思いますが悪しからず。

「間」の絶対音感保持者を自負する私がピーンときたものには大体あるんです。間が。

ZAZEN BOYS

日本のロックバンド。

2003年、元ナンバーガールの向井秀徳を筆頭に結成されました。

中高生の頃はなんだか訳がわからないけどかっこいいなぁと聴いていましたが、私が旅を通じて日本文化や禅に傾倒していくにつれて聴き方が変わっていきました。

間を二次元で表現すれば山水画。三次元で表現すれば枯山水。四次元で表現すれば能楽。

ならばもし間を音楽で、ロックで表現したらならば・・・?

それがZAZENBOYSなんじゃないかと私は思います。

音の余白がより緊張感(向井曰くキワキワ感)を際立たせ、いつ聴いてものめり込んでしまうような中毒性を放ちます。

浜崎健

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大阪に浜崎健立現代美術館を構える現代美術家です。

私が健さんと出会ったのはアメリカのとある砂漠。

バーニングマンという大きな催しの中でのことでした。

砂漠のど真ん中で赤い野点傘をさし、全身赤い服装に白塗りでゲリラ的に開催されるお茶会。

お茶の中身もウォッカというぶっ飛び具合でしたが、これはまさに現代の丿貫、ならぬ丿健。

このバーニングマンという素晴らしい催しに、日本文化が現代風に姿を変え存在していることに、私は喜びを隠せませんでした。

ちなみに左のギター忍者は私です。(笑)

MIYAVI

2002年に「雅-miyavi-」名義でソロ活動を開始し、現代に至るまで多種多様にスタイルを変えてきたミュージシャン。

彼の奏でる音楽に、というよりも彼のプレイスタイル、生きざまに私は間の美を感じざるはえませんでした。

兎に角、そのスタイルの変貌ぶりを見てみましょう。

ヴィジュアル系時代〜

〜極限まで削ぎ落としたサムライギタリスト時代(現代)

私がまだ小中学生のとき、若気の至りでV系時代のミヤビを聴いていましたが、まさかこんなに変わっているとは思いませんでした。

この前のFNS歌謡祭で改めて目にしたのですが、本当の意味でかっこよくなっていて今は海外でサムライギタリストとして成功を収めています。

大変おこがましいのですが、海外経験を通じて成長した自分と重ねてしまう所があり親近感を覚えました。

欲深いものこそが後に大きく悟れるというが私の持論です。

余分なものを削ぎ落とし、よりかっこよくなったMIYAVI。

これからのさらなる活躍に期待しています。

山海塾

1975年に設立された天児牛大主催の舞踏グループです。

舞踏とは前衛芸術の一つとされ、感覚的な踊りなので定義することは難しいです。

舞踏の思想は、蟹股、短足といった日本人の身体性へのこだわり、神楽、能、歌舞伎などの伝統芸能や土着性への回帰、中心と周辺の視座による西欧近代の超克。

ダンスの定義を拡大しダンスを単なる「動きの芸術」ではなく「肉体の質感の提示」とする。

「自分の胎内でカレイが泳いでいる」「もしあなたの頭が十倍の大きさだったら」「“郷愁”をまっすぐ歩くことだけで表現する」「花火の家族の一家団欒」などといった、禅問答的ともいえる言葉を手がかりに自分なりの方法論で踊りを立ち上げるのが舞踏の作舞法である。

-wikipediaより

舞踏の第一人者である土方巽曰く、「舞踏とは命がけで突っ立つ死体」。

かなり難解そうですが、能楽や日本舞踊の延長線上とすればあながち私が間の美を感じたのは間違いではなさそうです。

パリを拠点とし、海外での評価は非常に高く様々な賞を受賞しワールドツアーも成功させています。

白塗りでうごめく姿はちょっと怖いかもしれませんが、何故か見ていると落ち着きます。

ピコ太郎

最後に紹介するのは、アーティストというかお笑い芸人のこの人です。

ジャスティンビーバーのツイートにより一躍世界中の人気者となったわけですが、なぜここまで人気が出たのか疑問に思いませんか?

漫才などでも「間」が大事だとよくいわれますが、日本の笑いには海外にはない独特なものがあると思います。

間の美とは不足の美とも言い換えることができ、何かが抜けてる不完全なところに日本人は面白さを感じるのでしょう。

それをピコ太郎は出オチともいえる即効性のギャグで、世界中の人が一目見た瞬間に面白いと思わせた。

ジャスティンビーバーの人気のおかげといえばそれまでですが、日本独特の意味不明な笑いが世界に認知されたいい例だと思います。

以上、個人的に「間」の美を感じる日本人アーティストたちを紹介してきました。

あとは上の「かわいい」編で紹介しましたが、BABYMETALなんかにも「間」を感じましたね。

なかなかマニアックな内容かもしれませんが、共感してくれる方がいれば友達になってください。(笑)

これからも「間」を追及し、私も庭を通じて表現していけたらなと思います。

記事・・・飛田亮

投稿者: 飛田

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