2015/08/06

ガーデニング初心者にワンポイントアドバイス 〜芝生の張り方・実践編〜

昨日のつづきで、芝生広場のあれこれをお話します。

 

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★ここ一日二日で咲いた ルリヤナギ瑠璃柳(リュウキュウヤナギ)

    花の色も形も申し分ない。

  ・草丈・・・切り詰めないで放っておくと2mになる

  ・花期・・・7月〜9月

 

 

芝生の下地造り

  • 芝生広場を作るうえで、芝生を張る作業よりも、下地造りが重要なポイントになります。はっきり言って下地「命」です。これさえキッチリできていれば、あと芝生を張りあがるまではひょひょいのひょいです。

 

  • 下地はなんといっても、でこぼこがないように全体になめらかに土の整形をします。

 

  • 極端に、柔らかい所と硬い所がないかを確認します。柔らかい所は後々踏むっことによってへこんできます。あとで整形し直すのは超たいへんです。

 

  • 芝生広場の縁っこが、タイルとかコンクリートとかの場合は縁っこの土の仕上げを、1㎝〜2㎝下げておきます。(芝生を張りあがったときに、段差ができないようにするためです。)

 

  • 芝生広場の真ん中に向けて少し土を盛ります。どら焼き状に・・・(幅3mの芝生広場で、5㎝〜10㎝程度土を盛ります。仕上がりの見た目がふわっとした柔らかい感じになります。また表面の水はけもよくなります。

 

  • 下地の土の表面に石ころや木切れ等は取り除いておきましょう。大きさとしては、ピンポン玉、あるいはゴルフボールくらいの大きさの以上です。取り除く深さの範囲は地表面から5㎝くらいが目安です。取り除き方はレーキという道具を使うと簡単に早く取り除くことができます。

 

  • 芝生広場にしようとするエリアの水はけが良くない場合は、水はけを良くする対策をする必要があります。

 

  • 水はけが良くないという判断は、直径50㎝ 深さ10㎝くらいのお皿状のくぼみを作り、水を溢れるほど溜めて30分たっても完全に水がひかなければ、それはもう水はけが悪いと言えます。
  • その場合、表面の土を深さ(厚さ)20㎝ほど掘って取り除き、クラッシャーラン(砕石)か、バラス(ミニトマトくらいの大きさの小石・砂利)を厚さ10㎝くらいで全面に敷均し、その上に、水はけの良い土(山土or真砂土)を厚さ10㎝くらいで全面に敷均します。そうすると、下の層(砂利)が水を吸いかつ流し出す働きをしてくれるので、水はけが良くなります。これはかなり大掛かりな作業になりますので、近くの造園業者さんに依頼するといいでしょう。

 

売っている芝生の大きさの種類

  • 大判・・・30㎝×37㎝(1束が9枚入り)約1㎡分です。
  • 小判・・・15㎝×37㎝(1束が18枚入り)約1㎡分です。
  • ロール芝・・・37㎝×135㎝(1束が2枚入り)約1㎡分です。

※参考の大きさです。お店によっては多少寸法、枚数が違います。

 

芝生の張り方

  • ベタ張り・・・大判でも小判でもロール芝でも、芝生の端と端をピッタリひっつけて張る方法です。芝生を買う量が芝生広場と同じだけの面積の量を必要としますが、張りあがった直後から、芝生の芽が詰まっていて完成度が非常に高い感じです。

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               ベタ張り

 

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                 ベタ張り

  • 目地張り・・・大判でも小判でもロール芝でも、芝生の端と端を少し隙間をあけて張ります。すき間の幅は、だいたい3㎝くらいが標準的です。ベタ張りに比べて芝生を買う量が芝生広場より少し少ない量で済みます。完成度も若干落ちます。でもその隙間も1年もすればほぼ芝の芽は詰まってきます。横へ横へと芝が成長してひろがっていくのです。

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              目地張り

 

  • 市松張り・・・文字通り、市松模様に芝生を張ります。この張り方はロール芝は用いません。芝生の量は広場の面積の半分の量で済みます。完成度は想像してみてお分かりと思いますがすごく低いです。芝生の芽が詰まりきるまでも大分期間を要します。通常のお庭の芝張りではまずやらない張り方です。行政が行う土木工事などでたまに行うことがあります。

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              市松張り

 

  • 筋張り・・・市松張りの変型バージョンです。一枚の芝生を一列に続けて張り、二列目を張るときに一列目との間のすき間を1枚分ほどあけます。張りあがるとボーダーシャツの様にしましま模様になります。すき間は自由なので好みで決めます、ただ1枚分以上あけることはあまりありません。また、あけすぎるといっこうに芝生の芽が詰まりません。もちろんすき間の寸法は揃えてください。バラバラだと見栄えが良くないです。

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              筋張り

 

目 土(めつち)

 芝生を張り終えたら、目土(めつち)というものを芝生のうえに敷き均(なら)します。まき散らすといった方がわかりやすいかもしれません。

 材料は夏場だと、川砂(左官砂 あるいは 洗い砂)←地方によって呼び名が違います。敷き均(なら)す厚みは5mm〜1㎝までで、まり厚くし過ぎると気温の暑さで芝生が蒸れてしまいダメになってしまいますので注意してください。かと言って、少なすぎると乾燥しすぎて芝生のしなやかさがなくなり芽がパシパシになり、ついには枯れてしまいます。

 冬の季節だと、目の細かい山土(真砂土)でもいいです。(川砂でもいいです)

 敷き均す方法は、一輪車、み、スコップ等で均一に間配り、トンボで敷均し、竹ぼうきでなぜて仕上げます。

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 最後に水をたっぷりやって完成です。水をやるときはやさしくシャワーノズルでやってください。間違ってもジェットノズルやホースの口そのままで水やりをしないように、せっかく丁寧に均(なら)した目土が流れてしまいます。

 

 夏の時期に芝張りをされる場合は、秋のお彼岸くらいまでは朝夕1回づつたっぷりと水やりをしてください。芝生が根づいてしまうと2年目の夏場は地面が乾ききっていたら水をやるという感じでいいです。

 

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よろしくお願いいたします。

投稿者: GardenPorter

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