昨日、京都市内の知恩寺にて開催された、手づくり市に参加してきました!
午前中は快晴で気持ちいい天気でしたが、午後になって一気に急変。
結構雨に降られて、びしょ濡れの中の片付け作業はちょっと辛かったですが、そんなの気にならないくらいいい出会いがたくさんあって、楽しい一日となりました。
私は手づくり市の雰囲気がとても好きです。
場所取りやお客さんの惹きつけ合いなど競争意識もそれなりにありますが、あの場にはそれらを上回る連帯感や仲間意識みたいなものがあって、とても居心地がいいのです。
売られている商品も創造性や独創性に富んでいて、作り手の温もりが宿り、皆が皆商品に大きな誇りをもっている。
お客さんも個性的な人が多く、大量生産では味わえない魅力を求めに来てくれています。
あの場にいると尚更、日本人の気質にはアメリカ式の資本主義は合わないなぁと感じてしまいます。
場所もお寺なだけに、きっと江戸時代の市場はこんな感じだったんだろうな〜なんて想像しながらお店に立っていました。
さて、本日のブログは庭めぐりの記事を書きたかったのですが、最近は手づくり市の準備などで多忙につき巡れていないので、今回は日本庭園の歴史について簡単に書いていこうと思います。
それもできるだけ型っ苦しくなく、超簡単に読めるようにまとめてみました。
飛鳥〜奈良時代
大陸から庭づくりの技術が伝わり、日本庭園の歴史がはじまります。
今現在見つかっている庭園で最も古いとされているのが奈良県にある飛鳥京跡です。
大陸の影響を受けていますが、池泉や州浜など、以後の日本庭園において重要な要素も見られます。
平城京跡東院庭園
平安〜南北朝時代
平安時代になると貴族が「寝殿造り」と呼ばれるお家に住むようになり、大きな池泉が特徴の「寝殿造庭園」が現れます。
後期には仏教における死後の世界、極楽浄土を体現した「浄土式庭園」が現れます。
鎌倉時代は武士の時代となり、武士が住む書院造りの部屋から座って眺める「書院造庭園」が現れます。
室内から観るため庭園の広さがギュッと凝縮されたのが特徴です。
室町〜安土桃山時代
禅宗が流行り、禅寺では白砂と石組で構成される「枯山水」が多くつくられます。
また千利休が侘び茶を大成し、市中の山居と呼ばれる「茶庭」をつくりだします。
飛び石や石灯籠、つくばいなども茶庭で生まれました。
江戸時代〜現代
これまでの庭園の様式を結集し、周遊する「大名庭園」がつくられます。
その後も自然風庭園や和洋折衷の庭などモダンなものがつくられてきました。
無鄰菴
これから
それじゃあ果たして今後はどうなるのでしょうか。
こうやって歴史を辿っていくと、時代ごとの住空間や思想、流行で庭園の形は大きく変容してきたことがわかります。
いろいろと開発されてしまって、空「間」も時「間」も人「間」の心の余裕も制限されてしまった時代に沿った庭とはなんなのか。
間のない時代の合間を縫ってやっと見つけた余白につくる庭とはなんなのか。
それについてはまた別の記事でお話ししたいと思います。
以上、とても簡単な日本庭園の歴史まとめでした。
記事・・・飛田亮