この時期、町中を散歩しているとちらほらピンクの花が目立ちます。
生垣の緑の中に紅一点、咲いているのは・・・。
ここで一瞬悩みます。
この時期に咲く定番のピンクの花といえばサザンカかツバキとは知りつつも、どうもこの2つが見分けづらいと感じたことはありませんか?
そこで今回はとっておきの見分け方をお教えします。
※中間的なカンツバキという種もありますが、サザンカと生態が酷似している為ここではサザンカに含むこととします
早速ですが皆さん、どちらがツバキでどちらがサザンカか、見分けがつきますか?
きっと植物好きの皆さんならなんとなく雰囲気で分かる方もいらっしゃると思います。
正解は、上の写真がツバキ。下の写真がサザンカです。
ツバキとサザンカはCamelliaという同じ属。
果たしてどこを見れば確実に見分けられるのでしょうか。
①落ちた花
一番手っ取り早く見分けるには、樹木の足元に注目します。
きっと早めに咲いた花がすでにいくつか落ちていることでしょう。
ツバキの足元を見てみると、この通り。
ポトポトと花が丸ごと落ちています。
一方サザンカはどうでしょう。
なんと!パラパラと散っています。
実はツバキは元の部分で花びらが全て繋がっていますが、サザンカは離れ離れになっているんです。
余談ですがツバキはお見舞いに持っていってはいけない花だとされています。その理由はボトッと首が落ちるのを連想させるからだそうです。
個人的には落ちたツバキの花も綺麗で好きなんですけどね・・・。
さあ、これでもう迷いません。一件落着ですね!
・・・ん?ちょっと待てよ。花のない時期はどうすればいいんだ?とお思いの皆さん、安心してください。
年中通して見れるものといったら、葉っぱがありますね。
花よりは確実じゃありませんが、葉っぱで見分ける方法もお教えします。
②葉っぱの大きさ
それでは比較してみましょう。左がツバキ、右がサザンカです。
ご覧の通り、比べてみるとツバキの方が大きいことがわかります。
しかし、この写真は大きさがわかりやすい様に葉っぱを選びました。
実際は個体差もあるし、なかなかすぐには見分けがつかないかもしれません。
こればかりは何度も見比べて観察眼を養うしかないですね。
以上、サザンカとツバキの見分け方でした。
記事・・・飛田亮