すでに梅雨明けした地域も多くなり、いよいよ夏まっ盛りとなった今日この頃。
関西は日中30度を越す非常に暑い日々が続いております。
さて、日本の夏の風物詩といえば花火や祭りを思い浮かべますが、それに関連して今回は世界の祭りの模様を紹介していきたいと思います。
それもただの祭りではなく、ガーデニング好きなら誰でも一度は行きたくなるようなお花を盛大に使った祭りです。
となると世界的に見てお花の生産量が圧倒的に多いヨーロッパの国々で多く開催されているわけですが、中にはとんでもなく豪華でド派手な祭りもあって度肝を抜かれます。
日本の夏祭りもいいですが、もし気になる祭りがあればチェックしてみてください。
フランス/ニースのカーニバル
フランスの観光地、コートダジュールのニースで毎年開催されるカーニバル。
2月〜3月の冬季に開催され130年以上の歴史があるそうです。
カーニバルの見どころの一つに「花合戦」があり、色とりどりの花々で装飾されたフロートから観客に向かって花が投げられます。
縁起物とされる花を観客が取り合うことから花合戦と呼ばれるそうです。
毎年100万人以上が集まる、ヨーロッパの中でもかなり大きなカーニバルの一つです。
フランス/ミモザ祭り
同じくコートダジュールのマンドリュー・ラナープルで毎年開催されている祭りです。
時期は2月頃、黄色いミモザの花が満開になるころに開催されます。
地元のミモザの生産地であるタネロン山で育ったおよそ9トンものミモザを使った山車が造られ、花合戦が行われます。
色とりどりの花祭りも美しいですが、金色一色に染まるミモザ祭りも見てみたいですね。
スペイン/ピラール祭
スペインの町、サラゴサで毎年10月頃に開催されるキリスト教徒の祭りです。
スペイン全土の守護聖母像として崇められる聖母ピラール像を奉るもので、「献花式」が最も大きな見どころとなっています。
ピラール像が安置された巨大な祭壇に20万人もの人々がカーネーションやバラなどの花束を手向けます。
祭壇は花々で埋め尽くされ、巨大な花のタワーが出来上がっていく様は圧巻です。
イギリス/チェルシーフラワーショー
出典:12 Inspirational Garden Designs From The 2016 Chelsea Flower Show | CONTEMPORIST
イギリスのチェルシーで毎年5月に開催される世界最大規模のフラワーショー。正式名称はグレート・スプリング・ショー。
世界各国の著名なガーデナーたちがつくるショーガーデンが見もので、日本からも出展していて賞を獲得しています。
他にもガーデニングに関することはなんでも網羅しており、ガーデニンググッズや珍しい植物を購入することもできます。
オランダ/ズンデルトのフラワーパレード
出典:http://tabit.jp/archives/1742
ゴッホが生まれた地、オランダのズンデルトで開催される世界最大規模の花のパレードです。
ズンデルトのおよそ20の村々がそれぞれ大きな山車をつくり、村を練り歩きます。
山車は色とりどりのダリアで装飾され、ユニークなデザインも多くその迫力に圧倒されます。
イタリア/ジェンツァーノのインフィオラータ
ローマ近郊の町であるジェンツァーノ・ディ・ローマ。
この地に古くから続くキリスト生誕祭のひとつがインフィオラータです。
毎年5〜6月頃に開催され、よく「花の絨毯」なんて形容することがありますがまさにそれで、色とりどりの花々を絨毯のように敷き詰め、一枚の絵画をつくりあげます。
旧市街の長い通りが一面花の絨毯で埋め尽くされるのは美しく、イタリアを代表する祭りといえます。
記事・・・飛田亮