ついに夏本番という感じですが皆さんはいかがお過ごしですか?
私は連日のうだるような暑さで夏バテ気味の日々を過ごしております。
きっとこの暑さに植物たちだって耐えかねているに違いない・・・。
その証拠に、朝たっぷりと水をやったはずなのに夕方になると萎れている草花も少なくはありません。
この夏の暑さがいったいどのように植物に作用するのか。
そして効果的な暑さ対策とはなんなのか。
というのを今回は改めて記事にして紹介していこうと思います。
要因を5つにまとめてみましたので、夏になると植物を枯らしてしまう・・・とお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
1.水分の蒸発による水切れ
いくら水をあげても、少し時間が経てば土はカラカラに乾き葉もしんなりとしてくる・・・。
そんな水切れの原因は、日光の日差しにあります。
日中のほとんどの時間太陽が燦々と照り付ける日なたに置いておけば、朝に水をたっぷりあげても夕方にはカサカサです。
ですから夏場は日陰、または午後は日光が当たらない半日陰の環境で育ててあげるのがベストです。
そして朝と夕方の2回、しっかりと水やりをすることで水切れを防ぐことができます。
暑い中大変かもしれませんが、それだけ苦労して育てればより愛着も沸くものですよね。
2.土中の水分の高温化
一方水切れを怖がって、やたらとじゃぶじゃぶあげるのもかえって逆効果です。
夏場の水やりはタイミングが肝心で、最も太陽が照り付ける日中に水やりするのは控えましょう。
なぜなら土中の水分が太陽熱で温められ、植物の根っこにダメージを与えてしまうからです。
根っこは高温に弱く、完熟でない腐葉土を使わない方がいいと言われるのもそのためです。
ですから水やりはまだ暑さがましな朝と夕方にしましょう。
3.直射日光による葉焼け
夏の強い日差しによる最も直接的な悪因、それは葉焼けです。
葉焼けとは、強すぎる太陽光によって葉が縮れたり変色してしまうことです。
いくら日光が好きな植物でも、炎天下に長時間置かれれば耐えきれず葉焼けを起こしてしまいます。
葉焼けを起こした葉は枯れ、植物が弱る原因になってしまうので直射日光は極力避けましょう。
また、遮光のためにと熱を吸収しやすいビニールシート等を植物に直接かけるのも、シートの熱で植物が焼けることがあるので気をつけてください。
4.むしむしとした高温多湿の環境
この猛暑を猛暑足らしめているのは、燦々照りの日光と同じくらい厄介な湿度です。
高温多湿を嫌う植物は多く、特に高山帯の冷涼な地帯に生息する山野草などには可愛そうな環境です。
なるべくじめじめとした場所で植物を管理せず、風通しの良い涼しげな場所で育ててあげましょう。
また、台に置いたり吊り下げたり等地面からなるべく離れた場所で管理することも湿気対策になりますが、水切れを起こしやすくなるため注意が必要です。
5.雑草の繁茂による蒸れ
夏を待っていましたといわんばかりにこの時期急激に成長する雑草たち。
抜いても抜いても出てくる為非常に厄介ですが、そのまま放置し続けると面倒なことになります。
雑草が繁茂することで風通しが悪くなり、病害虫も発生しやすく植物が弱る原因となります。
土中の養分も雑草に吸収されてしまうため、極力雑草を見つけたら抜くように心がけましょう。
また夏の暑さに強い植物を植えた場合も、成長しすぎて周りの植物の成長を阻害してしまう場合がある為適宜透かし剪定をしてあげるといいです。
以上、この時期に起こりそうなトラブルと対策をまとめてみました。
まだまだ暑さは続きますが、植物たちと共に乗り切っていきましょう。
記事・・・飛田亮