最近あまり苔についての記事を書いていなかったので、しばらくは苔記事を多く書くかもしれません。
今回はまず手始めに、お庭によく使われる苔の種類を紹介してみました。
きっと見たことのある苔ばかりだとは思いますが、参考にしてみてください。
ハイゴケ
- 学名・・・Hypnum plumaeforme Wilson
- 属名・・・ハイゴケ科ハイゴケ属
- 用途・・.・苔玉、庭園材、テラリウム
這う様に成長する苔で、苔玉としてよく使われています。
日本各地に自生しているため入手が容易で、庭園のグラウンドカバーとしても人気の苔です。
乾燥してもボリュームがある為扱いやすく、展示用のテラリウムなどにも使われます。
アラハシラガゴケ
- 学名・・・Leucobryum bowringii Mitt.
- 属名・・・シラガゴケ科シラガゴケ属
- 用途・・.・苔玉、庭園材、盆栽、テラリウム
ホソバオキナゴケと共に「ヤマゴケ」という名で流通している苔です。
盆栽用の苔としてホソバオキナゴケが今まで主流でしたが、減少に伴い今ではアラハシラガゴケが使われるようになりました。
半球状の塊で群生する姿が可愛らしいです。
ホソバオキナゴケ
- 学名・・・Leucobryum neilgherrense
- 属名・・・シラガゴケ科シラガゴケ属
- 用途・・.・苔玉、庭園材、盆栽、テラリウム
葉先の長さがまばらなアラハシラガゴケに対し、ホソバオキナゴケは葉先が短く揃い、まとまった印象があります。
乾燥すると葉先が白く、湿っていると濃緑色に葉が変色するのが特徴です。
半球状に成長することからマンジュウゴケとも呼ばれることがあります。
スギゴケ
- 学名・・・Polytrichum juniperinum
- 属名・・・スギゴケ科スギゴケ属
- 用途・・.・庭園材、テラリウム
スギに似た大型の苔で、大きいものだと20cm程に成長します。
庭園によく使われていますが、乾燥に弱いため管理が難しいです。
ウマスギゴケとオオスギゴケが、スギゴケという名で流通しています。
ギンゴケ
- 学名・・・Bryum argenteum Hedw
- 属名・・・ハリガネゴケ科ハリガネゴケ属
- 用途・・.・庭園材、盆栽、テラリウム
乾燥に強く、都会のアスファルトやブロック塀にも普通に自生する丈夫な苔です。
葉先が白味がかり、日光を反射すると銀色に見えることが名前の由来です。
世界中どこにでも生え、南極にも確認されているというので驚きです。
カモジゴケ
- 学名・・・Dicranum scoparium Heads
- 属名・・・シッポゴケ科シッポゴケ属
- 用途・・.・庭園材、盆栽、テラリウム
近年までシッポゴケとして扱われてきた苔です。
育てやすく、動物の尻尾のようにふさふさとした感じが特徴的です。
今はシッポゴケとは別の種として扱われています。
スナゴケ
- 学名・・・Racomitrium japonicum
- 属名・・・ギボウシゴケ科シモフリゴケ属
- 用途・・.・庭園材、盆栽、テラリウム
黄緑色の明るい緑を楽しめる苔です。
苔の中では珍しく日当たりを好む性質があります。
よく見ると星のような形をしていて、日光を浴びて輝いてる様はキラキラしていて美しいです。
ミズゴケ
- 学名・・・Sphagnum
- 属名・・・ミズゴケ科ミズゴケ属
- 用途・・.・庭園材、テラリウム
そのまま植栽するというよりかは、園芸用土、保水材としてお目にかかることが多い苔です。
細胞内に多量の水分を蓄えることが出来るので、乾燥させてプレスしたものがよく売られています。
水の滴る岩上などに自生し、テラリウムなどに使うとよく映えます。
以上、庭でよく見かける苔たちを紹介してきました。
わりと身近に存在する苔たちなので、きっと覚えやすいと思います。
次回はちょっと変わった姿の苔を中心に紹介していこうと思っています。
記事・・・飛田亮