2017/09/16

お月見のお供に!秋の夜長に楽しむグラス系プランツ8選

 だんだんと秋めくこの季節。秋の風物詩であるお月見ももうすぐですね。

今年の十五夜は10月4日(水)ということなので、まんまるお月様が拝めるように晴れることを祈りましょう。

ところでお月見といえばお団子やススキを飾りますが、なぜススキなのかご存知ですか?

お月見は作物の豊作や子孫繁栄を祈る行事でもあるので稲穂を供えたいところですが、まだ収穫前で刈るわけにはいかないので稲穂に似たススキを使ったのだそうです。

ならば稲穂に似た植物ならなんでもいいじゃん!ということで今回は秋に楽しめるグラス系プランツたちを紹介していきます。

 

ススキ

 

  • 学名・・・Miscanthus sinensis
  • 属名・・・イネ科ススキ属
  • 花期・・・8〜10月
  • タイプ・・・宿根多年草

尾花とも呼ばれ、秋の七草の一つとして古くから親しまれてきました。

現代の町中ではあまり見られなくなってしまいましたが、山地の高原などでは今も群生地がみられます。

古くは「茅」として茅葺き屋根の材料に利用されていました。

 

ヤクシマススキ

 

  • 学名・・・Miscanthus yakushimensis
  • 属名・・・イネ科ススキ属
  • 花期・・・8〜10月
  • タイプ・・・宿根多年草

鹿児島県の屋久島に自生するススキの仲間です。

かなり小型のススキで、地植えしても草丈は1m以下に留まります。

葉が細く柔らかな雰囲気があり、植え場所に困りません。

鉢植えや寄せ植えに適しているお手軽で育てやすいススキです。

 

ヤハズススキ

 

  • 学名・・・Miscanthus sinensis cv. Zebrinus
  • 属名・・・イネ科ススキ属
  • 花期・・・8〜10月
  • タイプ・・・宿根多年草

タカノハススキとも呼ばれるススキの斑入り品種です。

葉に黄みがかった白斑が入るのが特徴で、草丈は1〜2mほどに成長します。

花壇におすすめで、切り花にすればちょっと洒落たお月見を演出してくれることでしょう。

 

ラグラス

 

  • 学名・・・Lagurus ovatus
  • 属名・・・イネ科ラグラス属
  • 花期・・・4〜7月
  • タイプ・・・一年草

地中海沿岸原産のイネ科の植物です。

ラグラスは「野うさぎの尻尾」という意味で、その名の通り丸みのある可愛らしい花穂が特徴です。

日本では園芸用に栽培されていますが、帰化植物として道端に生えていることもあります。

花期は春〜初夏ですが、ドライフラワーとして長く楽しむことができます。

 

パンパスグラス

 

  • 学名・・・Cortaderia selloana
  • 属名・・・イネ科シロガネヨシ属
  • 花期・・・9〜10月
  • タイプ・・・多年生宿根草

南米やニュージーランド、ニューギニアに自生するイネ科の植物です。

日本には明治時代に伝来し、シロガネヨシという和名が付いています。

成長すると2〜3mとかなり大きく成長し、50〜70cmほどの白く長い花穂を咲かせます。

ピンク色の花を咲かせる品種もあり、切り花としても人気があります。

 

ぺニセタム

 

  • 学名・・・Pennisetum
  • 属名・・・イネ科ぺニセタム属
  • 花期・・・7〜10月
  • タイプ・・・多年草または一年草

熱帯地方原産のイネ科植物で、様々な品種が流通しています。

アフリカ原産のものが多く寒さに弱いため日本では一年草扱いの場合も。

葉色は赤や黒などカラーリーフとして楽しむことができ、花穂も様々な色があります。

簡単に言えばおしゃれなねこじゃらしですね。

 

ワイルドオーツ

 

  • 学名・・・Chasmanthium latifolium
  • 属名・・・イネ科チャスマンティウム属
  • 花期・・・7〜8月
  • タイプ・・・多年性宿根草

北アメリカ原産で、日本に生える雑草・コバンソウのような雰囲気があるイネ科植物です。

コバンソウは一年草ですが、ワイルドオーツは宿根草で長く実を楽しめます。

実の形はコバンソウとは若干違い、切り花として人気があります。

 

イガグリスゲ

 

  • 学名・・・Carex grayi
  • 属名・・・カヤツリグサ科スゲ属
  • 花期・・・4〜7月
  • タイプ・・・多年性宿根草

北アメリカ原産のカヤツリグサ科の植物です。

イガグリのようなコンペイトウのようなトゲトゲした大きな実を付けるのが特徴です。

 

 以上、秋に楽しめるグラス系植物を紹介してきました。

秋の風情を感じる植物たちと共にお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

記事・・・飛田亮

投稿者: 飛田

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