2018/07/21

南の島の海岸に自生する植物8選

南の島に出かけたくなるこの季節。

真っ青な海を楽しむのはもちろん、海岸に生えている植物のことが解ればさらに楽しみは増えるでしょう。

今回は主に沖縄や小笠原諸島に生える樹木たちを紹介していきます。

アダン

 

  • 学名・・・Pandanus odoratissimus
  • 属名・・・タコノキ科タコノキ属
  • 花期・・・7~9月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・常緑小高木

世界の熱帯~亜熱帯に自生し、日本ではトカラ列島以南の島々に自生しています。

樹高は2~6mで、枝から気根を垂らして成長していきます。

パイナップルのような見た目の果実が特徴的で、熟すと黄色くなり甘い香りがします。

繊維質なのであまり食用には向きませんが、ヤドカリやヤシガニの好物です。

タコノキ

 

  • 学名・・・Pandanus boninensis
  • 属名・・・タコノキ科タコノキ属
  • 花期・・・7~9月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・常緑高木

アダンの仲間ですが、タコノキは小笠原諸島の固有種です。

樹高は10m程に成長する高木で、小笠原諸島の海岸に自生しています。

気根が幹を取り巻くように支柱状に生えるのが特徴で、見た目がタコの足のようなので名付けられました。

アダンの方が葉の鋸歯が細かい所で見分けがつきます。

モンパノキ

 

  • 学名・・・Heliotropium foertherianum
  • 属名・・・ムラサキ科キダチルリソウ属
  • 花期・・・7~9月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・常緑小高木

日本では南西諸島の奄美群島以南と小笠原諸島に自生しています。

夏になると白い小花をたくさん咲かせます。

葉は多肉質で、両面共に細かい毛が密生している為ビロードのような質感があります。

また、若葉は天ぷらなどにして食用にされます。

クサトベラ

 

  • 学名・・・Scaevola taccada
  • 属名・・・クサトベラ科クサトベラ属
  • 花期・・・5~10月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・常緑低木

太平洋からインド洋にかけての熱帯~亜熱帯に自生し、日本では薩南諸島以南の南西諸島と小笠原諸島にみられます。

夏になると唇弁花と呼ばれる独特な形状をした白い小花を咲かせます。

葉の表面がツルツルしているのは、海の潮水を浴びても弾く仕組みになっています。

オオハマボウ

 

  • 学名・・・Hibiscus tiliaceus
  • 属名・・・アオイ科フヨウ属
  • 花期・・・6~8月
  • 花色・・・黄色
  • タイプ・・.・常緑高木

樹高4~12mになるフヨウの仲間で、日本では種子島、屋久島以南、琉球列島に自生しています。

夏になると黄色やオレンジ色をした丸みのある花を咲かせます。

葉は大きなハート形をしており、沖縄ではユウナという名前で親しまれています。

スナヅル

 

  • 学名・・・Cassytha filiformis
  • 属名・・・クスノキ科スナヅル属
  • 花色・・・淡黄色
  • タイプ・・.・つる性寄生植物

海外の砂浜を覆い隠すように自生するつる植物で、日本では九州南部、南西諸島、小笠原諸島に自生しています。

グンバイヒルガオやハマゴウなどの海浜植物に寄生して成長していきます。

ツルは固く、千切るとクスノキ科独特のシナモンのような香りがします。

モクビャッコウ

 

  • 学名・・・Crossostephium chinense
  • 属名・・・キク科アルテミシア属
  • 花期・・・11~3月
  • 花色・・・黄色
  • タイプ・・.・常緑低木

銀白色をした葉が美しい樹木で、日本では南西諸島や硫黄島に自生しています。

海岸の岩場に生育し、樹高は30~50cm程度になります。

冬になると黄色い花を咲かせますが、花弁はなくあまり観賞価値はありません。

絶滅危惧種に登録されている希少な植物でもあります。

メヒルギ

 

  • 学名・・・Kandelia obovata
  • 属名・・・ヒルギ科メヒルギ属
  • 花期・・・6~7月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・常緑小高木

日本では沖縄、鹿児島、静岡に群生が見られる熱帯植物です。

マングローブ樹種の中では最も寒さに強いといわれています。

初夏に白い小花を咲かし、花後に卵形の果実を付けます。

枝にぶら下がったままの果実から発芽する「胎生種子」が特徴で、30cm程度に根と芽が成長すると果実から脱落し、地面に根付いて成長していきます。

 

以上、南の島の海岸で見られる植物たちを紹介しました。

記事・・・飛田亮

投稿者: 飛田

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