山野草をはじめとする鉢植えの植物は鉢の表面が土のままより苔を張るとぐっと完成度が増し、びっくりするほどよくなります。今日はお手軽な苔張りを紹介します。
苔は見た目が良くなるところが一番説得力のあるところですが、ほかに苔は自分の何十倍もの水を貯える力があります。ですから苔を張ることによって、植木鉢内の水分の乾燥を苔が守ってくれ鉢に植えた植物の水の管理もしやすくなります。また苔内にはたくさんの微生物が住みその排泄物によって肥料分も植物に浸透していくという仕組みも生まれます。大自然の豊かで完璧な仕組みです。
ところで、一鉢か二鉢ほどの鉢植えに苔を張るために、苔を購入するとなるとなんだかたいそうなことになってしまいます。そこで苔を自分で採取して活用してみたいと思います。
苔の採取場所
苔ってよ〜注意して見まわしてみると意外とこんな近場にというところにあったりします。普段はあまり気にしていないので目にとまりませんが、苔・こけ・コケ・kokeとぶつぶつ呟きながら散歩したり、車でお買い物に行く時でも頭の中を苔のこと一色にして運転していると、苔の方から目に飛び込んできます。そうやって苔の生息場所をチェックしておき、苔の採取に行きましょう。
苔をよく見つける場所
① 田んぼの水路の側壁部分
② 宅地の石垣
③ 電車の線路沿いのコンクリートブロック
④ 道路わきの側溝の側壁
などなど、注意して見てみるといろんなところに苔がはびこっています。
※電車沿いで採取する場合、線路内に進入すると大変危険ですので線路の敷地内には入らない様にしてください。また、不法侵入になります。敷地の外側で採取しましょう。なぜか線路の付近に苔をよく見かけます。
※道路わきでの採取も車道側は避けて、歩道上で採取しましょう。自動車や自転車によく気をつけて採取してください。
苔採取の道具
① バケツ
② ヘラ(バターナイフのようなもの)かスコップ
苔の取り方
① へらを苔の底の部分に丁寧に差し入れて剥がすように取る。
・ポイントはへらの先っちょだけ差し入れるのではなく、なるべく奥の方まで差し入れ てからそおっと持ち上げるように取る。その時左手を苔に添えて苔が落ちないように、また、ぽきっと折れないように注意して取る。
② 取れたら、苔が崩れないようにバケツに入れる。
③ 目標の量が採取出来たらおうちに帰る。(鉢の面積より、多めに採取しておきましょう)
④ 持って帰ってきた苔は古新聞紙を広げ水で湿らせてその上に、丁寧に並べる。
(日蔭で保管しましょう)
苔の張り方
① 植木鉢面に土で下地を拵(こしら)える。
・鉢の際は鉢より1㎝前後土の仕上がり面を下げる。
・全体的な成形としてはもっこりさせる。
② 下地ができたらセンス良く苔を張る。
・すき間なく張る。
・少し窮屈目に張る(無理して入れ込む感じ)
・大小の大きさが偏らないように満遍なく張る。←これが意外と難しい。
③ 全面に張れたら上からジョウロ等でやさしく水をかけて出来上がり。
★ショウキハナセキショウ【鐘馗花石菖】と実生のモミジ
・草丈・・・20〜60㎝
・花期・・・6月〜8月
・金額・・・¥1,000/ポット(税抜き) モミジは含みません。
・別途送料がかかります。
・鉢、苔張りをご希望の方は鉢に植えてお届けいたします。(別途料金がかかります。)
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