2015/08/17

ガーデニング初心者・中級者にワンポイントアドバイス 〜芝生の年ごとのメンテナンス、目土(目砂)編〜

 芝生広場のメンテナンスで、年に一回のペースでする項目、目土(目砂)(めつち・めずな)についてお話しします。

 

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 ★オクラ(アメリカネリ・陸蓮根  学名Abelmoschus esculentus)

 ・樹高・・・20㎝〜2m

 ・花期・・・6月〜9月

 ・原産地・・・アフリカ北東部

日本には明治に観賞用として入ってきました。

ハイビスカスのなかま。

鈴鹿市内の街なかにて撮影

 

 芝生のメンテナンス(管理)のお話しを、草引き・水やり・肥料やり・芝刈り・エアレーションの五つの項目についてこれまでのブログでお話ししてきました。「芝刈り」は樹木の剪定と同じ種類のメンテナンスにあたりますので、草引き・水やり・肥料やり・芝刈りの4項目については植物のメンテナンスとして馴染みがあり、一般的なものです。これに対して昨日お話ししたエアレーションとこれからお話しする目土(目砂)(めつち・めずな)という二つのメンテナンスは芝生独特のメンテナンスです。

 

目土(目砂)

概要

  • 目土(目砂)とは、芝生の上から細かい土か砂を薄く(厚みが1㎝くらいで)敷き均すことです。

 

理由・効用

  • 目土をすることで発芽と根つきを促進させ、芝生の芽を詰まらせるためにします。粗い芝の芽が、密に芽が生えてくるということです。まばらな芽の芝生をギュッと詰まって垂直に立っている美しく素晴らしい芝生広場にしましょう。
  • 芝生の表面にデコボコがあれば、へこんでいるところは厚めに、むくれているところは薄めに敷き均すことでそれを改善に向かわすことも理由の一つです。

 

材料

  • 土 or 砂を使います。土は山砂とか真砂土(まさど、まさつち)と呼ばれるもので粒の細かなものを使います。粒の大きさが5mm以下の規格の山砂がおススメです。砂は川砂とか洗い砂、左官砂(さかんずな)と呼ばれるものを使います。山砂と川砂のどちらを使ってもいいですが、状態としては、濡れている状態ではなく、パサパサに乾ききった状態の砂の方が作業はやりやすいです。ですから、もし湿った状態で購入した場合は、日光に当てて乾燥させてからの作業をおススメします。

 

時期

  • 年に一回のペースで行うのであれば、5月くらいの芝生が成長しようとする時期がいいです。かつ、昨日お話ししたエアレーションと芝刈りとをした直後が一番おススメのタイミングです。なぜなら、エアレーションで穴をあけた後に砂を入れるという工程がありますが、それを統合(インテグレート)して一度に済ましてしまうことができ効率がたいへんいいからです。

 

具体的なやり方

  • 芝生の草丈が高いと非常に目土(目砂)が敷均しにくいので、事前に芝刈りをしましょう。草丈が高いと目土ができない訳ではありませんがおススメしません。刈り高は、2㎝〜3㎝くらいがいいでしょう。
  • 砂(山土or川砂)を芝生広場に小山の状態で点々と間配ります。1㎡にひと山くらいの感じで間配りましょう。間配るのは、芝生広場の大きさや規模によってやり方が違ってきますが、100㎡(30坪)くらいまでの広さなら一輪車で運び込んで間配るか、バケツや手み(み)で運びましょう。一輪車が通るスペースが確保できるなら一輪車での間配りが一番楽にできます。もちろん芝生広場の間際に材料を積んだ車等を横付けしてに荷降ろし可能なら直接に降ろししてください。

 

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★左から、角型スコップ、トンボ、手み(み)、一輪車。

 

  • 間配るのは、まずひと山か二山くらい間配ってからトンボか角型スコップで試験的に敷き均してみましょう。間配る量や間隔が適切であるか確認し、間配る小山の量を加減してください。これを怠るとあとで、砂が余ったり、足りなかったりするとたいへん面倒くさいことになります。芝生広場の奥から手前に向かって順番に間配ります。手前から間配ると行き来するのに邪魔で仕方がありません。
  • 敷き均す厚さは1㎝〜2㎝程度で芝生の芽が少し頭を出しているようにします。敷均厚が厚すぎて完全に芝生がもぐってしまうと蒸れて芝生にとってよくないので厚すぎは禁物です。
  • 間配った小山の砂をトンボか角型スコップを使って均一に敷き均し、そののち竹ぼうきで砂の表面をなぜるとさらに均一になります。
  • 最後にシャワーヘッドノズルがついているホースでやさしく散水します。そのとき、砂が芝生に沈みこんでしまう箇所があったら、目土(目砂)を補充しましょう。

 

 一回行ったからといって、完成された芝生に様変わりするものではありませんので、毎年継続してメンテナンスをコツコツ地道にやり続けましょう。

 

 

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よろしくお願いいたします。

投稿者: GardenPorter

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