みなさん、朝晩がすっかり涼しく(肌寒いくらい?)なりました。そして、コオロギをはじめとする虫の音もだんだんと盛んになってきましたね。
この間、川沿いの道を通っていて、桜並木にふと目をやると・・・ところどころで、クラの木がスッポンポンになっていました。
毛虫がサクラの葉っぱをすっかり完食しちゃったのです。とんでもない食欲です。
葉っぱを食べるスピードもすさまじいものがあります。サクラに毛虫がいっぱいついているなぁと、思いながら川の土手のサクラを見ながら通り過ぎ、一日、二日のちにそのサクラを見てみると一枚も葉っぱがついていないなんてことがあります。恐るべし毛虫の威力。
ですから、『毛虫がいるから薬まきに来て〜』 というご依頼の電話をいただいたら、即対応しないと手遅れという事態になってしまうこともあります。
今日はキッチンにある手みじかなオーガニック材料で害虫(毛虫)予防・駆除剤を手作りして、害虫の予防と駆除にチャレンジしてみましょう。
★イワショウブ(岩菖蒲)
・学 名・・・Triantha japonica
・草 丈・・・20㎝〜40㎝
・花 期・・・8月〜9月
・生育地・・・草原、湿原
・多年草
・高山植物
用意するもの
★左から 乾燥唐辛子、焼酎(100cc)、空容器(ペットボトル)
乾燥唐辛子は刻んだものも売っています。写真の乾燥唐辛子は20g入りで102円でした。
ちなみに、刻んだものは10g入りで102円でした。
・乾燥唐辛子・・・10g(焼酎の量の10%程度)
・焼 酎・・・100cc
・空きびん or ペットボトル
・スプレー容器(100円均一ショップで購入できます。)
つくり方
- 空きびんかペットボトルに焼酎を100cc入れます。
※アルコールの濃度が高い方がいいようです。
焼酎の味は関係ないので安価なものでO.K.
★空容器に焼酎を入れます。
- 乾燥唐辛子(10g分)を①の容器の中に入れます
乾燥唐辛子はそのまま入れてもいいですが、細かく刻んだ方がいいようです。→唐辛子に含まれる成分のカプサイシンが焼酎に溶け出しやすい。(水には溶け出しにくいようです)
種ごと入れましょう。
★乾燥唐辛子・・・これでちょうど10g 正味51円なり
★ハサミで刻みました。
(刻まなくてもいいようですが、刻んだ方がよりカプサイシンが溶け出しやすそう。)
★焼酎の中に乾燥唐辛子をいれました。あとは寝かしましょう。
待てない方は、蓋をして、ひたすらシェイク!
これで、100ccなので、150液をつくったとしたら、15リットル分の散布液ができます。薄めの300倍液なら、30リットル分の散布液ができます。→500mlのペットボトルで60本分の散布液ができるということになります。
- 2週間から1ヶ月冷暗所で寝かします。(漬け込み) → 完了です。
もっとたくさんの量が必要な方は、上記の作り方で、数量を2倍にするなどして、挑戦してみてください。
使い方
- つくった唐辛子カプサイシン液を、300倍くらいに水で薄めます。5リットルのペットボトルの水に小さじ1杯の原液を混ぜて、300倍液の完成です。
500ccのペットボトルに散布液を作るなら、小さじ1/3の原液を混ぜます。ほんのちょろっとですね。
(濃いめなら150倍液です)
- スプレー容器に移し替えて、植物に散布します。
注意事項
・植物によっては、散布液によって痛む場合があります。葉っぱ数枚に噴霧して一日二日様子を見てください。その際、薄めの液から試しましょう。
・散布時は風上から、散布しましょう。逆風なら、散布したものが自分に降りかかり、吸い込むとむせます。また、目に入ったりすると刺激でたいへん痛いです。
肌の柔らかいところや、敏感なところ(顔面等)につくとヒリヒリと刺激を感じる場合があります。
→マスク、防護メガネ、ゴム手袋、長袖、長ズボン、帽子の着用をお勧めします。
・葉の裏や、幹、茎にも満遍なく散布しましょう。
・食用の植物に散布するのでなければ、数滴、食器用液体洗剤を混ぜると、展着性があがります。
・一度散布したからといって、ずうっと効き目があるわけではないので、ころ合いを見て定期的に、散布しましょう。
記事・・・上坂明靖
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