長かった梅雨ももうじき終わりを告げ、いよいよ待ちに待った行楽シーズンがやってきます。
夏休みやお盆休みを利用して、どこか遠くに旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。
その間家を留守にする訳ですが、我々にはあるひとつの不安が付きまとうことでしょう。
「植物、ほったらかしで大丈夫かな?枯れたりしないかな?」
家を留守にし水やり等の管理ができないのは、やはり植物たちにとって良い状況とはいえません。
しかも酷暑が続くこの季節ですから、長期間放っておけば弱り枯れてしまう植物も多いことでしょう。
そこで今回は、留守中でもなんとか植物たちを生き延びさせる方法を思いつく限り挙げてみましたので、よければ参考にしてみてください。
①水分の蒸発を避ける
いくら日当たりを好む植物でも、満足に管理もできない状況で日なたに置かれていてはどんどん土中の水分が蒸発して水切れを起こしてしまう恐れがあります。
水切れを防ぐためにも、鉢物は日陰に移動させたり、遮光ネットをかけるなどして直射日光を極力避ける対策をしてから出かけましょう。
また、株もとの土の表面をバークチップや腐葉土で覆うマルチングも蒸発を抑制する効果があります。
②ペットボトルでつくる簡単水やり道具
自宅で簡単に作れる水やり道具として、ペットボトルを使ったものが良く知られています。
ペットボトルの中に7〜8割水を入れ、ふたにキリで穴を空け逆さに向けて土に刺すというものです。
このときボトル内の水が日光で熱され高温にならないように、遮光が必要になってきます。
ただし2Lのペットボトルでもすぐに水がなくなるので、長期の旅行にはあまり向かないでしょう。
③毛細管現象を利用した簡単水やり装置
続いても自宅で簡単につくれる水やり装置です。
用意するものは紐や布の切れ端と、バケツやコップなどの水を入れる容器。これだけです。
容器に水を入れ、紐の端を水に沈ませ、もう一方の紐の端を土に差し込みます。
そうすると毛細管現象により少しずつ水が与えられるという仕組みです。
長期で家を留守にする場合は、お風呂場の浴槽に水を張り、そこから紐を繋げば長い間水を与え続けることが可能です。
④保水材を使う
少しコストはかかりますが、保水材を活用することで2〜3日程度なら植物の水やりの心配はなくなります。
保水材は水を大量に吸収し、少しずつ適度に放出してくれます。
土に混ぜ込むタイプや表土に置くタイプなど、様々な種類が市販されています。
⑤底面灌水式の鉢に植える
こちらも少しコストはかかりますが、一週間ほど水やりをしなくても平気なものもあります。
鉢の底に水を貯めておけるタンクがあり、植物は根から適度に水分を吸水していきます。
ただし直射日光に当てていると水がお湯状になる恐れがある為遮光が必要です。
⑥自動灌水を購入する
取り付けも簡単で、電池式のものが大半なので工事も不要です。
ですが結構なお値段なのでそこだけ覚悟しなければなりません。
長期間頻繁に家を空ける方には必須の道具といえましょう。
⑦人頼み
親戚や友人、ガーデニング好きの隣人などに頼み込んで水やりしてもらうのもいい手だと思います。
これがきっかけでガーデニング仲間が増えればそれは嬉しいことですね。
ただ、逆に人間関係のトラブルを招かないよう注意が必要です・・・。
以上、留守中のガーデニング対策を紹介してきました。
他にも留守中に役立つ様々な水やりグッズが市販されているので、この夏旅行に行かれる方はぜひチェックしてみてください。
記事・・・飛田亮