先日、毎週入らせていただいている現場にこんなものが生えておりました。
大きなキノコ!
まるでもっちりとした白いパンのような大きなキノコが生えていました。
生憎キノコについての知識はほぼ皆無なので一体どんなキノコなのかはわかりませんでしたが、それ故に膨らむ好奇心。
キノコ図鑑で探してみると、はっきりとは同定できませんが恐らく「オオシロカラカサタケ」だと判明しました。
なんと毒キノコです。
食べなくてよかった・・・。
しかしなんと魅力的なキノコの世界。
植物とはまた違うミステリアスな雰囲気がたまりませんね。
これをきっかけに私はすっかりキノコワールドに魅せられてしまったようです。
まだキノコ初心者なので大したことは書けないかもしれませんが、今日は私の調べたキノコの中からとっておきのものを紹介していきたいと思います。
ジャイアント・パフボール
- 学名・・・Calvatia gigantea
- 属名・・・ハラタケ科ノウタケ属
- 色・・・白色
- 原産地・・・ロシア
とにかく大きなキノコです。
直径およそ50〜170cm。重さは大きいもので12キロもあるとのこと。
これが一夜にして突如現れるというのだからそれは驚きます。
生えたての幼菌時のみ食用化ですが、あまり美味しくはないそうです。
日本にも似た種にオニフスベがありますが、本種の方がより巨大です。
ワカクサダケ
- 学名・・・Hygrocybe psittacina
- 属名・・・ヌメリガサ科アカヤマタケ属
- 色・・・若草色
- 原産地・・・ヨーロッパ、アメリカ、南アフリカ、日本
日本にも自生する小さなキノコで、ヌメリのある艶やかな質感と鮮やかな若草色のボディが人気のキノコです。
緑色なだけに葉緑素で光合成を?と期待しますが、植物ではないため光合成はしません。
微量ながら毒素を含むため、食用には向きません。
ツキヨタケ
- 学名・・・Marasmiaceae omphalotus
- 属名・・・ホウライタケ科ツキヨタケ属
- 色・・・茶色
- 原産地・・・日本、ロシア、中国
夏の終わりから秋にかけて発生する、有毒のキノコです。
ブナの枯れ木によく生え、笠の裏側のヒダには発光性があることが名前の由来です。
食用のシイタケやムキタケと間違えて誤食する事例が多々あり、注意が必要です。
マメザヤタケ
- 学名・・・Xylaria polymorpha
- 属名・・・クロサイワイタケ科クロサイワイタケ属
- 色・・・灰〜黒色
- 原産地・・・世界各地
世界の至る所で見られる普通のキノコで、形の変異が激しく様々な形状をして出てきます。
時には人間の手のような姿で地面から出現し、人々を怖がらせることがあります。
毒性はありませんが食用には向かないようです。
ウスキキヌガサタケ
- 学名・・・Phallus lutetus
- 属名・・・スッポンタケ科スッポンタケ属
- 色・・・茶色に黄色い菌網
- 原産地・・・日本、中国、韓国、インド、メキシコ
「キノコの女王」と呼ばれる、中国では高級食材としても使われている希少なキノコです。
菌網と呼ばれる黄色いレース状の部位があるのが特徴で、異臭を放つことでも知られています。
つかの部分がコリコリとした歯ごたえで美味しく、スープに入れられます。
ソライロタケ
- 学名・・・Entoloma virescens
- 属名・・・イッポンシメジ科イッポンシメジ属
- 色・・・青色
- 原産地・・・日本
日本固有種といわれているキノコで、鮮やかな美しい青色が特徴です。
大変希少な種で、探して巡り合うことは非常に困難だといいます。
手で触ったり、傷をつけてしまうと黄色く変色してしまいます。
ゲアストルム・ブリタニクム
- 学名・・・Geastrum britannicum
- 色・・・茶色
- 原産地・・・イギリス
近年発見された新種のキノコで、今のところイギリスにしか自生していないようです。
手足の生えた小人のような形をしていて、とてもユニークなキノコです。
こんなのが庭に生えたら嬉しいですね。
ムラサキホウキタケ
- 学名・・・Clavaria zollingeri
- 属名・・・シロソウメンタケ科シロソウメンタケ属
- 色・・・紫色
- 原産地・・・世界各地
まるで海中に生えるサンゴのような形と色が特徴のキノコです。
食用にでき、見た目と裏腹に風味がよく美味しいそうです。
以上、世界のおもしろキノコたちを紹介しました。
ガーデニングの立場から言えばキノコが庭に生えていることは、暗くジメジメしたイメージがあるのであまり好かれないかもしれません。
でも日当たりや水はけ、風通しを改善する目印だと思えばキノコともうまくやっていけるのではないでしょうか。
色とりどりのキノコが生えるシェードガーデンなんかも、あったら見てみたいですね。
それでは、皆さんもぜひキノコ好きになってみてくださいね。
記事・・・飛田亮